長かった２学期と令和７年を、無事に終えることができました。毎日の学習や部活動、たくさんの行事に、生徒たちは明るく前向きに取り組みました。様々な経験を通して、更にたくましく成長してくれたことを、大変うれしく思います。これも、保護者の皆様、地域の皆様の御理解と御協力のおかげと、心から感謝しております。誠にありがとうございました。

来年も生徒たちの笑顔と未来のために、教職員一丸となって教育活動を進めてまいります。引き続きの温かい御支援と御協力を、よろしくお願いいたします。

では、皆様どうか良いお年をお迎えください。

【校長式辞】

　始業式で、「何事にも丁寧に取り組む」ことと、「チームとして自立を目指す」いう二つの目標を言いました。４か月の姿を見て、その答えは明確になりました。

　未来を考える日では、地域の方々のお力を借り、命を守るために必要な知識と技能を身に付けました。体育大会では、気合で雨雲を押しのけ、限界まで挑戦する姿、激しく燃える青春のエネルギーを見せてくれました。高中祭では、ふるさとへの熱い思い、圧巻の演技、優しさあふれる演奏など、みなさんの発表に心動かされました。そして、何よりうれしかったのは、何気ない日常の積み重ねでした。真剣に話を聞く態度、真面目に取り組んだ学習や部活動、元気な挨拶と返事、黙々と行った清掃、責任を果たした委員や係活動です。これらこそ、みなさんの成長の証です。

　意見がぶつかり、思い通りに進まないことがあっても、こつこつ丁寧に取り組み、最後まで諦めず、チーム一丸となって乗り越えた人がいました。先生に言われなくても、全体のためになることに進んで取り組めた人がいました。そのような人は、また一つ、たくましく成長したと思います。元気と笑顔あふれる2学期にしてくれたことに、心から感謝しています。

さて、明日から冬休みです。夏休みと同じ内容の、大切な二つのお願いをします。一つ目は、目標を立て、やりきること。短い休みですが、学習、読書、体力づくり、手伝い、ボランティアなど、何か一つでもやり切ったと言える日々にしてください。二つ目は、命を大切にすること。今月初めの地震から、東北、北海道の方々は大きな不安の中で生活されています。そのような中でも、冷静に行動し、助け合いながら過ごされています。みなさんも、いざというとき、自分と周りにいる大切な人の命を守り抜く、できることに進んで取り組むことを約束してください。

　最後に、３年生への励ましの言葉として、西郷隆盛の漢詩の一部を紹介します。

「雪に耐えて梅花麗し」雪が降る厳しい寒さに耐えてこそ、梅の花は美しく咲く。人間も、多くの苦労を経験してこそ、大きな成功をつかむという意味です。進路実現を目指す今、人生最大の努力と苦労をしましょう。そして必ず、合格という大輪の花を咲かせてください。家族や後輩、先生たちに、３年生の底力、試練に立ち向かう姿を見せてくれることを期待しています。

　では、未来に受け継いでいきたい美しい日本語、みんなの心が温かくなる挨拶で結びます。みなさん、どうか良いお年をお迎えください。