第79回卒業式
3月のまぶしい光が降り注ぐ中、第79回卒業式を行いました。体育館を包む厳かな空気の中、一歩ずつ歩む卒業生たちの真剣なまなざし。多くの経験と努力を重ねた自信が伝わってきて、胸が熱くなりました。送る言葉、別れの言葉を聞くと、かけがえのない思い出がよみがえり、涙があふれました。3年間の確かな成長の証を最後まで見せてくれたすばらしい卒業生でした。
改めて、卒業生のみなさん、本日はおめでとうございます。「誇り高き高中」を更に高めてくれたみなさんの未来に、希望に満ちた温かい光がさんさんと降り注ぐことを心から祈っています。松山市長 野志克仁様をはじめ御来賓の皆様、保護者の皆様、本日は誠にありがとうございました。また、温かい励ましの祝詞をくださった方々、誠にありがとうございました。今後とも本校教育活動への御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
【式辞】
幸あれとつぼむ桜の下にして振る手は君の追い風となれ
「あなたの人生に幸せが訪れますように」と祈りながら、蕾の桜の下で、卒業生を見送ります。私の振る手が追い風になることを願って、という意味です。
本日は公務御多用の中、松山市長 野志克仁様をはじめ、多くの皆様に御臨席を賜り、松山市立高浜中学校第79回卒業式を挙行できますことに、厚く御礼申し上げます。
卒業生のみなさん、おめでとうございます。「誇り高き高中」の伝統を受け継ぎ、新たな歴史を刻んでくれた凛々しい姿に、胸が熱くなります。振り返れば、みなさんと過ごした日々は、喜びと感動あふれるものでした。家族のように優しく助け合った修学旅行。青春のエネルギーを爆発させた体育大会。命、運命、未来について、真正面から向き合った高中祭の圧巻の演技。授業や部活動、生徒会活動でのひたむきな姿、大きな存在感。笑顔あふれる日々を、ありがとうございました。
さて、新たな世界に旅立つみなさんに、最後に二つのことをお願いします。
一つ目は、「自分で真実を見極める」ことです。今、私たちの周りには、玉石混交の情報があふれています。日常会話だけではなく、パソコンやスマートフォンを開けば、事件や事故、誰かの意見、面白い動画や写真など、正しい情報と、根拠のない嘘の情報が入り混じっています。この社会を幸せに生きるために、真実を見極める力は絶対に必要です。そのまま信じ、振り回され、傷ついたり傷つけたりするのではなく、「これは本当かな」と、一度立ち止まって考えてください。自分で確かめ、みなさんの正義感、思いやりの心に従って、正しく判断し、行動してほしいと思います。
二つ目は、「命を大切にする」ことです。みなさんが生まれた15年前に東日本大震災が起こり、小さい時からここ高浜で、多くの知識と技能を身に付けました。この先、困難な状況に直面しても、学んだことを生かし、必ず生き抜いてください。周りにいる人を、守れる人になってください。ただ、どうしようもなく辛く、苦しくなったら、一人で悩み、乗り越えようとしなくてかまいません。家族、友達、先生、誰でもいいから話し、助けを求めてください。みなさんは決して一人ではありません。だから大丈夫です。
この1年間のキーワードは、「自立を目指す」でした。いよいよ自立のときです。「自分で真実を見極める」「命を大切にする」ことを忘れず、変化の激しい時代を、ゆっくりでもいいから、一歩一歩進んでいきましょう。みなさんなら、しなやかに、たくましく生きていけると信じています。
終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。御家族からの温かい愛情を受けて育った30名は、素直でかわいい自慢の生徒でした。すばらしい子どもたちに出会わせていただいたこと、また、多大なる御理解と御支援を賜りましたことに、深く感謝申し上げます。
ついにお別れです。短歌をもう一度詠み、結びとします。「幸あれとつぼむ桜の下にして振る手は君の追い風となれ」これからも高浜中学校からみなさんの背中を押す風を送り続けます。みなさんの人生に、たくさんの幸せが訪れますように。健康と幸せを心から祈っています。